成約インタビュー

自社の成長のために、M&Aを積極的に推進した

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自社の成長のために、M&Aを積極的に推進した

―御社の沿革ついて教えてください

有限会社丸伝運送は、2021年3月で30周年を迎えました。創業者は私の父親です。父親は、学校を卒業してトラック1台で個人事業を立ち上げました。会社組織は、父親と私達兄弟3人で立ち上げ、最初は軽トラックで小口配送を中心に行い、徐々に事業を拡大してきました。私は、2代目社長として事業を拡大することに力を入れてきました。現在は、弟に社長職を引継ぎ、私は会長職として事業の後方支援を行っています。

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―御社がM&Aを実施したきっかけは何でしょうか?

以前からM&Aを活用した事業拡大を検討しており、金融機関を経由して数社紹介をもらいました。その時はご縁がなく、M&Aが成立しませんでした。M&Aを検討していることを飯田信用金庫様経由で長野県M&Aセンター様にもお伝えしており、案件の紹介をしてもらい、検討がスタートしました。

今回、譲り受けた企業は同業の運送業です。運送業は、運搬するものによって取引先や技術・ノウハウが大きく異なります。譲り受けた企業が行っている事業は、弊社で10年ほど立ち上げにチャレンジしてきた事業でしたが、なかなか思うよう取引先との口座を作ることができず、ノウハウを蓄積することができませんでした。案件のお話をもらった時は、M&Aを検討している時期でとても良いタイミングでした。また、エリアも近く自社との相乗効果が強く見込めました。

―M&Aを活用した、事業成長を選択された理由は何でしょうか

おかげさまで事業は順調に成長してきましたが、自分たちの力だけで事業を拡大するにはスピード感にもの足りなさを感じていました。M&Aは売上を伸ばす・エリアを広げるスピードを各段に上げ、お金・時間の投資を考えた時に、節約と短縮ができると思いました。実際にM&Aを行い、その効果を実感しています。最近は、M&Aの検討の際には、自社との相乗効果がどれだけ見込めるかを重要視しています。

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売り手社長の真面目で誠実な人柄に触れ、さらに前向きな検討をする

売り手社長はとても真面目で誠実な方でした。運転手の方も創業当時から勤務している方が多くおり、売り手社長に魅力があるのだと直感的に感じていました。

事業の内容を詳しくお聞きし、事業の将来性に魅力を感じました。収益性についても自社のノウハウを展開できれば、採算が取れるという目論見がありました。

―今回のM&Aで注意していた点はありますか?

そうですね。業界的に運転手の勤務形態が複雑な部分があり、一番気になっていたことは、労務トラブルについてですね。買収監査の際にしっかりと精査しましたが、大きな問題は見つからず、安心して引き受けすることができました。

丸伝グループが一丸となり、事業の成長・発展を実現

―M&A後はどのような取組みを実施されましたか?

事業の収益性を改善させるために、売上増加施策と経費の見直しを行いました。
売上を伸ばすために、丸伝グループとして、営業活動を連携して行いました。具体的には、営業活動を有限会社丸伝運送が一手に引き受け、新たな取引先を発掘しました。経費の見直しについては主に車に関わる原価(燃料代 高速代 車両費 自動車、保険料)の見直しを実施しました。丸伝グループは、仕入先との長年の実績、関係性があり、そのノウハウを利用することで大きく経費の削減を実現できました。M&A後は結果的に売上高の増加と経費の削減に成功してグループして連携することの強さを実感しましたね。

―この1年間で大変だったことはありますか?

正直、特に困ったことはなかったですね。問題が起こっても、丸伝グループが持つノウハウで早急に対応できました。

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―弊社のアドバイザーの支援はいかがでしたか?

とても良く対応してくれました。特に価格面の調整では、売り手・買い手双方に理解し、納得させないといけない立場で大変だったと思いますが、満足いく調整をしてくれました。
また、資金調達の場面でも金融機関と調整で間に入ってくれ、感謝しています。
今後も継続的に案件の紹介を期待しています。

―最後に今後の事業展開について教えてください

M&Aは今後も継続的活用していくつもりですが、中部地方への進出を達成できたら、一区切りして、会社の基礎固めに力を入れていきます。

私は、会長として役員、従業員の全員が働きやすく、満足できる社内体制を築く支援を行います。

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